捕囚からの解放

2025年11月02日


(招詞)  イザヤ41:8~10 主の祈り

(賛美) あがめます全能の主 詩篇100 権力によらず 聖歌425

(説教)「捕囚からの解放」(下道 定身 牧師)


(聖書)

 

 ペルシャ王クロスの元年に、主はさきにエレミヤの口によって伝えられた主の言葉を成就するため、ペルシャ王クロスの心を感動されたので、王は全国に布告を発し、また詔書をもって告げて言った(エズラ1:1)。

 北イスラエルがBC721年に捕囚となり、南ユダはBC606年にバビロンに捕囚となります。その後70年を経て、BC536年にペルシャのクロス王によって捕囚から解放され、エルサレムに帰還します。エズラ記は、イスラエルがどのようにして捕囚から帰還し、なぜ神殿再建を果たすことがききたのかが記されています。

 それは神の約束の成就でした。エレミヤ29:10に「主はこう言われる。バビロンで70年が満ちるならば、わたしはあなたがたを顧み、わたしの約束を果たし、あなたがたをこの所に導き帰る」とありました。人は時間とともに忘れたり、絶望しあきらめたりします。しかし、主はたとい時間がかかったとしても、その約束を決して忘れたりあきらめたりしません。神の時があり(伝道の書3:1~11)、神の方法と御力によるのです。その神の方法は、異邦人のクロス王を通してもたらされました。私たちは、誰も考えたことのない「まさか」をさなれる神を信じます。

 主はペルシャ王クロスを通して、エルサレム帰還が目的ではなく、さらにその先にある重要な帰還の明確な目的、すなわち、エルサレムに神殿を再建するための帰還であことをくりかえし命じられました。そして、そのために必要な財、品々は、すべてクロス王を通して神が備え、また帰還の民が力を合わせて取り組むよう命じられました。

 イスラエルの民の捕囚からの帰還という歴史的ば出来事は、今日の私たちに何を教えているでしょうか。今日も罪と滅びの奴隷、この世の捕囚となっている私たちの愛する家族、大切な友人がいます。せっかく罪と死の捕囚から解放されたのに、再びこの世に戻り捕らわれている友がいます。世界に離散し、エルサレムへの帰還を待っているイスラエル人たちがいます。これらの人々の帰還のために祈りましょう。そしてこの私が今、どこに?