(招詞) ローマ12:3~8 主の祈り
(賛美) 聖なる主の前に 今主の御名あがめて 聖歌500 主の喜びになる
(説教)「それぞれの役割」(下道 定身 牧師)
(聖書) 歴代上22:1~19
みことば
こうしてダビデは死ぬ前に多くの物資を準備した。(歴代上22:5)
敬虔な信仰者ダビデ王にもその生涯の中で、何度か人間の弱さゆえの汚点として残る大きな失敗がありました。歴代上21章には、彼がサタンの誘惑によって数を誇り、数により頼むという高慢と不信仰の罪とその恐ろしい神のさばきについて記されています。ダビデは主の前に悔い改めの祭壇を築き、主はそこにゆるしの火を下します。彼はその土地をエプス人オルナンから買い求め、やがてそこに、ダビデはなく息子ソロモンの手によるソロモン神殿が建ちます(歴代上21:1~22:1)。
続く歴代上22章には神の神殿建設に向かって、神ご自身をはじめ、ダビデ、ソロモン、その他の人々のそれぞれの役割について記されています。
何よりも私たちが心にとめるべきことは、神殿は神の神殿、また教会はキリストの教会ということです。教会のかしら、主はキリストです。教会を誕生させ、これを完成させてくださるのは神です。教会は人の思い、願い、都合、計画ではなく、神ご自のみこころがすべてです。
ダビデは自らの手で神殿建設を願いました(22:7)が、神の計画は違いました。ダビデは、これまでの戦いで多くの地を流したので、ふさわしくなく、彼の子ソロモンが神の家を建てるのだと語られました。 ダビデは自分が死ぬ前に、必死になって息子ソロモンが神の神殿を建てる準備として、自分のでき得る多くの金銀、青銅と鉄、材木と石の物資の準備を、多くの職人たちの準備を、イスラエルのすべての家来たちにソロモンを助けるようにと協力者の準備(歴代上22:17)を黙々と行いました。このようにして、かつて高慢の失敗をゆるされたその地の上に、やがて神の神殿が建つのです。
ソロモン神殿はダビデをはじめ、その他多くの人々の謙遜と主への従順の上に建てられます。それぞれの人たちへの役割を通して。