御霊の恵みに留まる

2022年06月05日

招詞  招詞 使徒1:4、5、8

賛美

主の栄光、宮に

イエスよ、あなたは飢え渇いて

注ぎたまえ、主よ

恵み深き、み神よ(聖歌574)

聖書 使徒行伝13:43

説教 「聖霊の恵みに留まる」

関本 英樹 宣教師



はじめに:パウロの第1回伝道旅行より

パウロの伝道旅行は、御霊に遣わされて始まりました。アンテオケ教会の人々が主を礼拝して断食していると、聖霊が「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務に就かせなさい」と言われたので、彼らは断食と祈りをして、二人の上に手を置いてから、送り出しました。

「恵みという言葉」

新約聖書の中で、パウロは手紙などで恵みについて語っています。エペソ書2章では、パウロは救いという神さまからの一方的な愛、好意としての意味で語っています。また、エペソ書3章では救いに限定するのではなく、さらに広い意味でカリスマという賜物を意味する言葉を用いて、それぞれに与えられた賜物を用いてイエスさまに仕える特権の意味で使っており、そこでは神の恵みの務めという言葉を使っています。

「恵みにとどまり続けることによって」

パウロとバルナバは、恵みの内に留まり続けなさいという励ましを与えました。それは、神さまとの交わりは救いを受けて完成するのではなく、スタートです。そこから神さまとも交わり、関係は続いてゆきます。ですから、私たちは神さまをいつでも祈り求め、恵みの内なるものが強められ、神の恵みの務めに加わるものとなって、私たちが恵みを受ける者から、恵みを受け流す者へと変えられていくことです。パウロもバルナバも、最初から成熟したクリスチャンではありませんでした。

「終わりに」

神の恵みにとどまっていなさいとのみ言葉は、私たち一人ひとりへの励ましです。私たちは主の十字架と復活による罪からのゆるしと解放を受けていることを思い起こし、主との交わりを求め、さらに恵みにとどまり続けましょう。