これ何事ぞ~ペンテコステの出来事

2023年05月28日

(招詞) ヨハネ14:16~18 / 主の祈り

(賛美)     主は御座におられる 主よ私は 注ぎたまえ主よ 

     いずこにある(聖歌576)

(説教) 「これ何事ぞ」(ペンテコステの出来事)

(聖書)  使徒2:1~13

みことば

 「あの人々がわたしたちの国語で、神の大きな働きを述べるのを聞くとはどうしたのか」。みんなの者は驚き惑って、互いに言い合った、「これは、いったい、どういうわけなのだろう」。(使徒2:11、12)

 今から約2000年前のペンテコステの日に、120人ほどのクリスチャンたちの群れが、10日間の祈りの後に突然、聞いたことも習ったこともない異言を語りだしました。この光栄を見て、人々は「これ何事ぞ」と驚き怪しみ、酒に酔っぱらったのだとあざ笑いました。一体、何が起こったのでしょうか。

 この経験を通して、それまで人を恐れ、逃げ惑っていたペテロをはじめ、あの弟子たちの信仰が別人のように強められ、大胆に力強く主を証し、福音を語り出しました。 そして、その日約3000人が救われ、教会が誕生しました。異言とともに弟子たちの信仰の変身、人々の救いのみわざは「これ何事ぞ」です。いったい何が起こったのでしょうか。

 それは、約800年前に語られた旧約聖書(ヨエル書)の預言の成就であり、同時に、主イエスがくりかえし約束された聖霊のバプテスマの到来でした。主は弟子たちに、「あなたがたは、まもなく聖霊によってバプテスマを授けられるであろう」(使徒1:4、5)、また、「ただ、聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てにまでわたしの証人となるであろう(使徒1:8)と約束されました。

 徹底的に自らの弱さ、失敗に打ちのめされた弟子たちにとっての唯一の希望は、主の約束でした。彼らは10日間、ともに必死で聖霊を求めて祈りました。「天の父はなおさら、求めてくる者に聖霊を下さらないことがあろうか」(ルカ11:9~13)。「あなたがたは、求めないから得られないのだ」(ヤコブ4:2)。

 聖霊のバプテスマの祝福は、過去の一度限りの経験ではなく、今日の私たちへ引き継がれている約束です。「この約束は、われらの主なる神の召しにあずかるすべての者、すなわち、あなたがたとあなたがたの子らと、遠くの者一同に与えられているものである」(使徒2:39)。