御霊によって歩きなさい

先週の説教は、信仰によって救われ御霊によって始めた信仰生活が、いつのまにか信仰に代わって律法の行いが御霊に代わって、人間的な肉の力が信仰生活の中心に置き換わってしまう危険への警告でした。

今週の説教は「私は命じる。御霊によって歩きなさい」です。これは私の考え、好み、都合、言い訳等による選択ではなく命令です。自分の救いと信仰に確信がなかったり、これまで何度も同じ失敗を繰り返してきた弱きキリスト者の勝利の秘訣が実はこれなのです。

私たちは御霊によってはじめて自分の罪深さを知りました。それは律法を通して、み言葉と御霊の光を通して、罪の罪たるを知らされました。同時に御霊によってキリストの十字架による罪のゆるしと肉の力からの解放をいただきました。私たちは再び肉に戻ってはなりません。

使徒パウロは「私は自分のしていることがわからない。善をしようとする意思は自分にあるが、それをする力がない。私の欲している善はしないで、欲していない悪はこれを行なっている。私はなんという惨めな人間なのだろう。誰がこの死体の体から私を救ってくれるだろうか」（ローマ17章）と告白し、うめきの中からキリストの十字架に目を向けます。そして信仰によって、御霊によって「今やキリストイエスにある者は罪に定められることがない」（ローマ8：1）と勝利を宣言しています。

「御霊によって歩きなさい」（ローマ5：16）、「御霊に導かれる」（ローマ5：18）、「御霊によって生きる」（ローマ5：25）、「御霊によって進む」（ローマ5：25）ことこそ、私たちの信仰生活の生命線であり、勝利の鍵です。

肉の働きの実（ローマ5：19～21）と御霊の実（ローマ5：22～24）は明白です。自分の力、がんばり、人間的方策でなく、御霊によって・・・、これが秘訣です。