みことば
ユダの王エホヤキンが捕え移されて後37年の12月25日にバビロンの王エビルメロダクは、その即位の年に、エホヤキンを獄屋から出し、そのこうべを挙げさせ、親切に彼を慰め、その位を、バビロンで共にいる王たちの位よりも高くした。こうしてエホヤキンは獄屋の服を脱いだ。(エレミヤ52:31~35)
メッセージ
エレミヤ書の最終52章はBC586年の南ユダ王国とエルサレムの滅亡、また南ユダ王国20代目の最後の王となったゼデキヤのバビロン捕囚の壮絶な出来事がくりかえし記されています(エレミヤ52:1~27)。3回にわたるバビロン捕囚(BC597年、586年、581年)で捕え移された民の総数についても具体的な人数が記されています(エレミヤ52:1~27)。歴史から学ぶことは神の預言の厳粛さ、神を恐れることです。
そしてエレミヤ書最終章の最後の数節(52:31~34)は私たちに希望と喜びを指し示します。19代目ユダの王エホヤキンは、バビロン捕囚の初期から捕え移され37年間が経過し年末を迎えていました。その年の12月25日に思いもよらないすばらしい出来事が起こりました。バビロンの王位がネブカデネザル2世に代わってエビルメロダクが即位します。これによりエホヤキンは、37年もの長き獄屋生活の服を脱ぎ捨て、なくさめと高い位を得ます。すべての必要はバビロンの王から賜ったのでした。彼は、37年目にしてただ一方的な神の恵みによって解放され、人生の大逆転を体験しました。
神の御子主イエスキリストは、今から2000年前、全世界の救い主として誕生してくださいました。私たちを長年にわたってしばり、苦しめてきた罪と死の奴隷(捕囚)から解放し、真のなぐさめと平安、神の子どもとして一生の間必要のすべてを与えられて、主と共に食し、交わり、生きる喜びを与えてくださいました。また祈りの答えをあきらめてはなりません。37年目の大逆転を信じて。