見よ、虐げられている者たちの涙を

2022年12月04日

(招詞) イザヤ61:1~3 / 使徒信条

(賛美)喜ばしき声上げて(聖歌258) 静かに眠れる(聖歌124)

    久しく待ちにし(讃美歌94) 馬ぶねの中に(讃1-21)

(説教) 「見よ、虐げられている者たちの涙を」

(聖書) 伝道の書4:1~6


(みことば)

 「私はまだ、日の下に行われるすべてのしえたげを見た。見よ、しえたげられる者の涙を。彼らを慰める者はない。」(伝道の書4:1)

 先週、サッカーのFIFAワールドカップで、日本代表が優勝候補のドイツとスペインの強豪国に逆転勝利して決勝ラウン層を覆した快挙に多くの人が希望を与えられました。予想を覆した快挙に多くの人が希望を与えられました。

 しかし、もっと素晴らしい、否、比較できないほどの大きな、しかも一部の国や人々のためでなく、全世界のすべての人々にもたらされた喜びと希望の素晴らしい大ニュースがあります。それは、2000年前にすでに起こった神・御子の誕生というあのクリスマスのできごとです。

 聖書は、本当のしあわせとは何なのか、それはどこにあるのか、そのために神がしてくださったこと、人がすべきことについて教えます。

 伝道の書では、エルサレムの王であるソロモンが、富と地位と知恵を手に快楽の限りを求め、事業を拡大し宮殿を建て、庭園を整え、多くの側女で情欲を満たします。しかし、そこにあったのはただ空しさでした(1~2章)。3章では働くことも、また死の現実の前には空しく、4章では死んだ方が、さらに生まれてこなかった方が、との悲惨な現状が記されています。人は、創造主なる真の神から離れて、人生の真の意味と目的と希望を見つけることはできません。そして、人は同じ空しい歴史を今も繰り返しています。

 今こそ、クリスマスに誕生された神の御子イエスキリストに目を向けましょう。

1.馬ぶねの中に産声あげ たくみの家に人となりて

 貧しき憂い 生くる悩み つぶさになめし この人を見よ

2.食するひまも うち忘れて しいたげられし人を訪れ

 友なき者の友となりて 心くだきし この人を見よ

3.すべてのものを与えし末 死のほかを何も報いられで

 十字架の上にあげられつつ 敵をゆるしし この人を見よ

4.この人を見よ この人にぞ こよなき愛はあらわれたり

 この人を見よ この人こそ 人となりたる 生ける神なり (讃美歌121)