神の備品制作

2023年09月17日

(招詞) レビ19:32 / イザヤ46:4 / 主の祈り

(賛美)   イエスよあなたに 主に名を 与えられたものすべて 主と共に歩む                                                      

(説教) 「神の備品制作」

(聖書)  列王記上7:13~26

みことば

 ソロモン王は人をつかわして、ツロからヒラムを呼んできた。彼はナフタリ部族の寡婦の子であって、その父はツロの人で・・・(列王記上7:13)

 神は、人をご自分のかたちに創造されました(創世記1:27)。人は神と交わり、神を礼拝する存在として、最初の人アダムの子カインとアベルは、まず祭壇を築いて神を賛美します。以来、人はいつでも、どこでも、時として真の神から離れての偶像礼拝を含めて、祭壇にて礼拝を続けてきました。

旧約時代はそれぞれが祭壇を築いてからの礼拝から、やがて荒野生活では神の定められた幕屋の礼拝に、そしてカナン定住後のソロモンの時代となって神殿の礼拝へと導かれます。新約時代においてはペンテコステの日、聖霊による教会誕生を通して、私たちは今日教会を通して神を礼拝しています。

列王記上5章では、神殿建築のための備えについて記しています。神は、ダビデを通してビジョンと祈りの備えを、また、人材(協力者)と資材の備えを、ソロモンには神の知恵の備えについて記しています。そして、列王記上6章では神殿建築について記しています。それはエジプトを出て480年、ソロモンが王位に就いて4年目に着工し、7年の期間を経てついに神を礼拝するための神殿の完成が記されます。

今週の列王記上7章では神殿建築を終えたソロモンが、今度は自分のための贅の限りを尽くした豪華な大宮殿を建築したことが記されます。神のための神殿建築の2倍、それ以上の規模の期間、広さ、資金を費やしたものでした。これを神の祝福ととらえるべきか、単なる贅沢ととらえるべきか、人は大いに神のために尽くしているつもりでも、その何倍も多く自分のために費やし、また神から受け取っているのではないだろうか。

列王記上7:13から話は神殿建築に戻ります。ソロモンは、ツロの町から青銅細工人のヒラムを呼び寄せ、神殿の備品作りに着手します(列王記上7:13、14)。ヒラムは、まず「ヤキン」(彼は設立する)と「ボアズ」(力をもって)と名付けた2本の柱を青銅で鋳造しました。今日も、神を礼拝する者に、神は力をもって堅く立たせてくださる。