神が起こされた敵対者

2023年10月01日

(招詞) 黙示録3:19~21 使徒信条

(賛美)   イエスよあなたに 主に名を呼ばれた 傷ついた心に 世人は敵に                                                      

(説教) 「神が起こされた敵対者」

(聖書)  列王紀上11:14~25

みことば

 「こうして主はエドム人ハダデを起こしてソロモンの敵とされた。神はまたエリアダの子レゾンを起こしてソロモンの敵とされた。」(列王紀11:23)

 私たちにとって、良きことも悪しきことも「神が御口をもって約束されたことは、神が御手をもって必ず成しとげられること」(列王紀8:15、24)をどれほど本気で信じ行動しているだろうか。神の御口と神の御手は常に一致しています。神の約束と警告に対する私の意識はどうであろうか。

ソロモン王は、神の御口と御手の祝福を実際に見て体験しつつも、同じ神の御口と御手による警告を軽視し、その結果の悲劇が記されています。彼は富も知恵も地のすべての王に勝り、栄華を極めます。そんな絶頂の心の隙間に高慢が忍び込み、彼は多くの外国の女を愛した(列王紀11:1)のです。神がはっきりと禁じ、その危険性を警告していたのにです。そして、ソロモン王が年老いた時、その妻たちが彼の心を他の神々への偶像礼拝に転じさせ、彼は主から離れます。二度にわたる主の警告を無視した結果、イスラエルの分裂が宣告されます。(列王紀11:1~13)

「こうして主はエドム人ハダデを起こして、ソロモンの敵とされた」。(列王紀11:14)

ソロモン王に敵対するハダデとレゾン(列王紀11:23)の出現は偶然ではなく、神が起こされ、神が送られた存在であると明記されています。いつも、私を悩まし害をなして敵対するあの人の存在は、実は神が私のために遣わした御使い?ではないだろうか。

なぜ、神は敵対者を起こしてソロモンのもとに遣わされたのでしょうか?それは、神の語られた警告(御口)の成就(御手)でした。「間違ってはいけない。神は侮られるような方ではない。人は自分のまいた者を刈り取ることになる」(ガラテヤ6:7)

その敵対者の遣わされる神の最も大きな目的(計画)は、そのことを通してソロモンのへりくだりと悔い改め、信仰による祝福への気づきと回復にありました。そこに神の栄光が現わされるためです。