すべては主の恵み

2023年12月31日

(招詞) 詩篇100:1~5 主の祈り

(賛美)    感謝しつつ主の門に 悲しんではいられない 誰も見たことのない ああ驚くべき(聖歌699)                                               

(説教) 「すべては主の恵み」

(聖書) 詩篇103:1~22

みことば

 「わがたましいよ、主をほめよ。そのすべての恵みを心にとめよ。主はあなたのすべての不義をゆるし、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを墓からあがないだし、いつくしみとあわれみをあなたにこうむらせ、あなたの生きながらえるかぎり、良き物をもってあなたを飽き足らせられる」(詩篇103:2~5)

 2023年の最後の主日を迎えました。1年間を振り返り、私たちが忘れてならないこと、心に留めるべきことがあります。それは主の恵みです。主のなされた、また、今もなしておられるすべての良きことです。そしてもう一つは主に感謝し、主をほめたたえることです。

 イスラエルの民はエジプトから救い出され、神が荒野にてパンと水を与え、共にいて彼らを守り養われたのに、彼らは目の前の試練につまずき不平を言い、約束の地に入ることができなかった。私たちも神の恵みを軽視して忘れ去り、神への感謝と賛美を忘れやすい者です。

 詩篇103編の作者ダビデは、自分の身に良きことばかりの人生ではありませんでした。ダビデの若き日は養父サウルに命を狙われて逃亡生活を、後期には自分の息子み王位を奪われました。彼の生涯は波乱万丈で多くの苦しみと多くの祝福がありました。彼は不平ではなく、主の恵みに目を向け、心に留めて、主に感謝と賛美することを選びました。

 彼が心に留めた主の恵みとは、私のすべての罪、とががゆるされたこと、私のすべての傷、病はいやされたこと、私の命、人生が死の墓からあがなわれたこと、私の生きながらえる限り、いつくしみ、あわれみの良きもので飽きたらせてくださったことです。すでにいただいたものも、現在進行形のものもありますが、これらの驚くばかりの恵みを忘れることなく、心に留めて感謝し、わが内なるすべてをもって心から主の聖なる御名をほめたたえることです。

 与えられたものすべて、過ぎてきた時間すべて、歩んできた道すべて、昇る朝日と夕焼け、花の香と秋の実、変わりゆく季節すべて

この地に生まれて育ち、夢見て生きる人生、息することさえすべて

神さまの子どもとして、福音を伝えながら、主を賛美できる人生、当然ではなく恵み、すべては恵み、恵み、主の恵み、当たり前のことなどひとつもない

すべては恵み、アーメン。