不思議な出生

2021年11月28日

賛美

天には御栄え(讃美歌98)

荒野の果てに(讃美歌106)

久しく待ちにし(讃美歌94)

来たり給え(Ⅱ讃美歌112)

聖書 士師記13:1~14

説教 「不思議な出生」                 

下道 定身 牧師



みことば

主の使いがその女に現れていった、「あなたはうまずめで、子を産んだことがありません。しかし、あなたを身ごもって男の子を産むでしょう。彼はペリシテ人の子らからイスラエルを救い始めるでしょう。」(士師13:3、5)


士師記を通して出エジプト後のイスラエルの罪深さと、それにもかかわらず神のあわれみと恵みを知らされます。私たちの信仰、礼拝と賛美の原点はここにあります。それは私の感情や損得のためではなく、神がおられること、そしてその神が私にもたらしてくださった恵みとあわれみへの感謝です。

人の誕生は不思議で満ちています。1~10のカードを並べるのは簡単ですが、偶然に並べる確率は1秒間に1回休みなく試みても317年もかかるそうです。人は偶然に生きているのではなく、目的と計画をもって生かされている存在であることを忘れてはなりません。

イスラエルを救うために神が立てられた最後の士師サムソンは、不妊であった母から神の不思議によって誕生しました。それは人間の思惑や偶然を超えた神の目的と力によるものでした。

聖書には他にも不妊の女から生まれた偉大な人物が幾人も記されています。アブラハムの妻サラもまた不妊の女でしたが、90歳となってイサクが生まれ神の約束が実現しました。サムエルの母ハンナもしかり、バプテスマのヨハネの母エリサベツもまた不妊の女でした。聖書はすべての人の出生には神の計画と御力によることを教えます。

世界の歴史が始まって以来の最も驚くべき不思議な誕生がありました。なんとおとめマリヤから生まれた神の御子イエスキリストさまの誕生です。全世界にとって私にとっての最も重要な救い主の誕生でした。「それゆえ主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。見よおとめがみごもって男の子を産む。その名はインヌマエルととなえられる」(イザヤ7:14)