モーセの手を支えた二人の手

賛美
主は御座におられる
心をひとつにして
いつも私をささえ
聖書 出エジプト17:1~16
説教 「モーセの手を支えた二人の手」
下道 定身 牧師
みことば
「ヨシュアはモーセが彼に言ったようにし、アマレクと戦った。モーセとアロンおよびホルは丘の頂に登った。モーセが手を上げているとイスラエルは勝ち、手を下げるとアマレクが勝った。しかしモーセの手が重くなったので、アロンとホルが・・・」(出エジプト17:10~12)
イスラエルの民は、真二つに裂けた紅海を渡ってついに出エジプトを体験し、喜びと感謝に満たされました。しかし、そこはゴールではなく神の約束の地へのスタートでした。そして、神がまず彼らを導かれたところは荒野でした。彼らがそこで体験したことは、多くの想定外の困難と試練でした。彼らの神への反応は不平とつぶやきでした。そうした中で、指導者モーセの対応はひたすら召してくださった神に祈り、訴え、叫びました。そして、神はどのような導きと解決を彼らに備えておられたでしょうか。このところから今日、私が受け取るべきメッセージは何でしょうか。
イスラエルの内からの信仰問題に加えて外からの問題も起こりました。出エジプト後、最初のアマレクとの戦いが始まったのです。アマレク人はヤコブの兄エサウの子孫でエドム地方の遊牧民でした。イスラエルが仕掛けたのではなく、彼らが一方的に着脱目的で攻撃してきたのでした。
モーセはヨシュアに「あなたは幾人かを選び、彼らと共に出て行ってアマレクと直接、戦いなさい。私は神の杖を手に丘に立ち、祈ります」と言います。表舞台で剣を手に戦う若者ヨシュアと、裏方に徹し、神の杖を手に祈り戦う老齢モーセのイスラエルが勝利しました。勝敗を決したのは、モーセの祈りの手であったと聖書は明記しています。もっとも大事なポイントです。しかし同時に、ヨシュアの存在と働きも見逃してはならない重要な働きでした。信仰だけではなく、行いも。行いだけでなく、信仰も。ともに大切にしたいものです。
そして聖書は、イスラエルが勝利したもう一つの重要なポイントを教えます。偉大な指導者モーセの手が下がった時がありました。その時、彼の手を支えた二人の手の存在について記しています。モーセの兄アロン(83歳)と彼の子孫にまで良い影響を与えたホルでした。彼らの存在がイスラエルをアマレクから救ったのでした。