大祭司イエス

2022年07月03日

招詞 1ペテロ2:9~10 / 使徒信条

賛美、栄光、主イエスに

主に覚えられている者は

ただ一度ささげられた

救い主イエスと(聖歌590)

ヘブル2:10~3:6

説教 「大祭司イエス

下道 定身 牧師


みことば

「そこで、イエスは神の御前にあわれみ深い大祭司となって、民の罪をあがなうために、兄弟たちと同じようにならねばならなかった。主ご自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練の中にある者たちを助けることができるのである」。(ヘブル2:17、18)


旧約聖書の時代、祭司は民全体の罪のゆるしのため、また神への感謝の証として、神の幕屋または神殿の聖所で種々のいけにえをささげ、神と人の間に立つ仲保者としての役割を担っていました。祭司は自分で選んでその職に就いたのではなく、神からの任命によって立てられ、それもレビ族の中のアロンの家系から選ばれていました。さらに、祭司の中からたった一人の特別に選ばれた大祭司だけが、神との会見のために、年に一度だけ、特別に神殿の至聖所に入ることが許されていました。

旧約時代の祭司制度は、完全なる大祭司イエスから来られるまでの予表でした。主の十字架によって聖所と至聖所を隔てていた幕が避けました。このことは大祭司だけでなく、年に一度だけでなく、すべての信者は、誰でも、いつでも、真の大祭司イエスを通して聖なる神の御前に道が開かれたことを意味します。主イエスの十字架の身代わりの死を通して、神との隔ての罪の幕が裂かれたのです。誰でも、いつでも真の大祭司イエスによって、直接、個々人が神に近づき、神との交わり、神に礼拝をささげることができるようになったのです。なんという恵み、祝福でしょうか。

さらに、大祭司イエスは聖なる神の御子にもかかわらず、罪の中に死んでいた私たちを救い出すために、自ら罪人の姿となられ、罪に汚れた私たちの元に来てくださいました。そして、私たちの病と悲しみを知ってくださり、救い出してくださるためでした。大祭司イエスさまは、今日も私たちのためにとりなしておられます。

同時に、聖書はすべてのクリスチャンは新約時代の新しい祭司としての役割と召しがあると教えます。この時代に立てられた祭司の務めとは?天と地をつなぐ虹の架け橋として、具体的な行いと言葉をもっての証を。