神の平和

2022年08月21日

(招詞) エレミヤ29:11、13 / 主の祈り

(賛美) 彼はジェホバ 恐れるな、恐れるな 愛と平和で
                      平和をば愛したもう(聖歌357)

(説教) 「神の平和」

(聖書) エペソ2:11~21  


(みことば)「キリストは私たちの平和であって、二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除き、・・・・十字架によって、神と和解させ、敵意を十字架にかけて滅ぼしてしまったのである」(エペソ2:14、16)

・今日の世界の状況

 先週8月15日は、77回目の終戦記念日を迎えました。あの悲惨な戦争を経て、今日、世界は真の平和を取り戻したのでしょうか。現実は、①国と国の間には戦争と紛争が、②人と人の間には憎しみと敵意が、③自身の心には満たされない空洞と不安が、④自然界の変動と脅威が、⑤そして創造主なる平和の神を見失った罪ゆえの断絶があります。

・平和とは

 平和を示すヘブル語は「シャローム」です。単に戦争や争いや緊張がないだけでなく、調和(一致、協力、友好)、健全、善意、しあわせ、人生のあらゆる領域での満足を意味します。それは、①国と国との平和協定、②社会的、経済的に安定した安全、③人間関係の一致と協力と満足、④個人的に心配と恐れのない平安、⑤神の天地創造における完全に調和のとれた健全な世界です。

・平和の崩壊

 エデンの園にてアダムとエバが神に反逆し、自分勝手な罪の道を選び、その結果、①神との関係および霊的平安の崩壊、夫婦間の関係および家庭と社会全体の崩壊、③人間と自然との調和と一致の崩壊がもたらされたことを聖書は教えます。

・平和の回復

 ①世界と社会の平和は軍備、軍拡ではなく、②人との平和は、相手や環境の問題ではなく、③内なる心の平安は富や自分の思惑通りではなく、ただ一つ、④それはキリストの十字架を信じる信仰によってもたらされる神との和解、キリストを通しての愛と赦しから始まります。