陰口に注意せよ

賛美
父の神の真実は
命をかけて愛を
この身をきよくし(聖歌543)
イエスが愛したように
聖書 箴言26:17〜28
説教 「陰口に注意せよ」
下道 定身 牧師
みことば
「たきぎがなければ火は消え、人のよしあしを言う者がなければ争いはやむ。おき火に炭をつぎ、火にたきぎをくべるように争いを好む人は争いの火を起こす。人のよしあしを言う者のことばは、おいしい食物のようで腹の奥にしみこむ」。(箴言26:20~22)
私が信仰をもって間もない頃、共にバプテスマを受けた友が、他の先輩のクリスチャンが陰口を言ううのを聞いて深く傷つき、非常に悲しげな表情をされました。私は生涯、あの悲しげな顔を忘れることはできません。陰口はクリスチャンに似つくわしくはありません。
言葉には不思議な力、影響力があります。人を生かす言葉もあれば、人を死に至らせる言葉もあります。
あなたのこれまでの人生の中でもっとも悲しく、つらかった時にあなたを支え、生きる勇気と力を与えてくれた生涯の宝の一言葉があったはずです。その言葉とは、どんな人、クリスチャンでも、励ましの言葉、命をもたらしてくれる言葉を必要としています。あなたの口は、主をほめたたえるために、また、傷つき苦しむ隣人に命をもたらす唇に変えられたのではなかったでしょうか。
同時に、あなたのこれまでの人生で受けたもっとも苦き言葉、悲しかった言葉とは何だったでしょうか。その言葉によるあなたの傷は、今、主の十字架の「父よ、彼らをお赦しください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」(ルカ23:34)によって、完全に癒されているでしょうか。
陰口は多くの場合、一見、美味で甘い食物のように感じるが、誰の徳も高めずサタンがそこに同居しており、聞いた人を介して、さらに多くの人に恐ろしい死の毒ウイルスをまき散らし、感染を拡げさせて、霊的死に至らせているでしょうか。大切なことは、陰口の場から離れること、聞かないこと、自分から決して発しないことです。唯一の癒しと赦しは、主の十字架のもとにあります。
「主よ、わが耳を唇をきよめ、人々の徳を高め、祝福をもたらす者となしたまえ」