神はあなたを生まれる前から

2023年07月02日

(招詞) イザヤ46:3、4 使徒信条

(賛美)     主よ崇めます 山々が生まれる前から なんという驚き 

     たたえよ栄光の神             

(説教) 「神はあなたを生まれる前から」

(聖書)  エレミヤ1:1~10

みことば

「わたしはあなたをまだ母の胎につくらないさきに、あなたを知り、あなたがまだ生まれないさきに、あなたを聖別し、あなたを立てて万国の預言者とした」(エレミヤ1:5)

 7月は、エレミヤ1~12章からのデボーションと礼拝メッセージです。預言者エレミヤは、BC627年~583年頃、南ユダとその周辺にて活動しました。時代は、繁栄を誇ったアッシリヤ帝国に代わってバビロン帝国や強国エジプトが台頭、し南ユダの脅威となります。ユダの人々は神にでなく、エジプトを頼ります。こうした不信仰と偶像礼拝の頑なな同胞のために、心が張り裂けるほどの苦しみの中、彼は涙しつつ、神のメッセージを語り続けます。

 1~12章の内容は、預言者エレミヤの召命(1章)、背信のユダに対する神の叱責と愛の預言(2~6章)、偽りの預言(7~10章)、民の頑なさとエレミヤの嘆き(11~12章)について記されています(日々のみことば7月号5頁から)。

 エレミヤは、なぜそのような大変な涙の預言者となりその働きを続けることができたのでしょうか。彼が自分で選んでなったのでも、自分のがんばりでその働きをしたのでもなかったからです。そうであったならば、続けることは不可能であったのでしょう。自分の意思を越えた神の選び、神の召しによったからでした。彼はいつ召しを受け預言者となったのでしょうか。ユダの王ヨシヤの治世13年でしょうか(エレミヤ1:2)。いいえ、彼が母の胎に生まれないさきに、神によって知られ、召されていたのです(エレミヤ1:5)。

 エレミヤだけでななく、私たちひとりひとりも決して偶然生まれ、たまたま自分の力で生きているのではなく、すべての人は神によってそれぞれの召しを受けて、この時代、この国(地域)に生かされて、生きているのだと聖書は教えます。あなたは、神と人に必要とされている存在なのです。

 エレミヤの「私はただ若者にすぎず、無理です」(エレミヤ1:6)に対して、神は、「恐れるな、わたしはあなたと共にいて、あなたを救う」(エレミヤ1:7)と答えられます。自分で決めたものは自分で変更することは可能です。しかし、神が計画し、召してくださった最後の使命に関しては神の許可が必要です。