人となられた神

2021年12月05日

賛美

まぶねの中に(讃美歌121)

聖なる神の霊により

静かに眠れる(讃美歌115)

いざもろとも(聖歌130)

聖書 ピリピ2:4~11

説教 「人となられた神」                 

下道 定身 牧師



みことば

「キリストは神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、かえっておのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。」(ピリピ2:6~8)


ピリピ教会は、パウロの2回目伝道にて誕生したヨーロッパで最初の教会でした。ピリピ人への手紙はパウロが獄中で書いた書簡ですが、喜びの書簡とも呼ばれています。苦しみのただ中にあって喜びに生きる秘訣がちりばめられています。

ピリピ教会が壮絶な試練の中でその信仰が守られ、今まで福音にあずかってきたのは、彼らの中に良きわざを始められ、それを完成させてくださるお方によりました(1:6)。パウロ自身がこれまで福音宣教のために、幾多の困難、迫害、命の危機の中でその喜びと勝利の秘訣は、キリストの救いの希望によりました。ピリピ教会もパウロも、その秘訣は主イエスキリストにありました。主に目を向けましょう。

教会が一つの霊、一つ心、力を合わせ、同じ思い、同じ愛の心、心を合わせ、一つ思いとなる秘訣も、またキリストです。常に「キリストならどう話され、そうされるだろか」、「信仰の創始者であり、その完成者なるイエスから目を離さないで」(へブル12:2)「キリストにならう者」、これがクリスチャン生活の秘訣です。

キリストは、ご自分に固守(固執)されずに捨てられないとは考えませんでした・あなたが今、固執して握りしめているものとは? 否、手放せずに逆に縛られては? 忘れられないいまわしい出来事、ずーっと自分を傷つけ苦しめてきた赦せない苦い思い、大切に握りしめているものは? 思い切って主に明け渡しませんか?

罪なき聖なる神の御子が積み深い人間の姿で、しかも、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、さらにおのれを低くして十字架の死に至るまで従順であられました。主キリストの徹底したへりくだりと従順によってもたらされた出来事がクリスマスです。人となられた神、なんと恐れ多いことか、主の降誕、そして主の十字架の死を通して罪人の私にも神の救いの恵みがもたらされました。ハレルヤ!