マリヤの従順

2023年12月17日

(招詞) イザヤ43:18~20 主の祈り

(賛美)    いと高きところに栄光が マリヤに抱かれ その瞳の中には       ノエルをば初めに(聖歌127)                                                 

(説教) 「マリヤの従順」(自分の殻から、神の可能性へ)

(聖書) ルカ 1:26~38

みことば

 そこでマリヤはみ使いに言った、「どうして、そのような事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。(ルカ1:24)

  「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。(ルカ1:38)

 先週は恵師を通して「ヨセフの葛藤」(律法の時代から福音の時代へ)、今週は「マリヤの従順」(自分の殻から、神の可能性へ)のメッセージです。

<アウトライン>

それはいつ?~マリヤの親族で年老いた不妊のエリザベツが妊娠6ヵ月目

どこで?~ガリラヤのナザレで

誰が?~神がみ使いを遣わして

誰に?~ダビデの家系のヨセフと婚約中の処女マリヤに

何を?~彼女が聖霊によって妊娠し、聖なる神の御子イエスが生まれることを告げました。

マリヤの反応は?~どうしてそんなことが。もしもそんなことになったら。しかし、私は主のはしためです。お言葉どおりこの身になりますように、でした。

<メッセージ>

 マリヤにとって、それは青天のへきれき(よく晴れた日に突如として雷が鳴り響くような)の出来事であった。まず処女が妊娠するなど聞いたこともなく、人の常識ではありえない、絶対に説明も理解もできない内容のみ告げでした。私たちの信仰は非常識であってはなりません。しかし、人の経験や思いを超えた非常識の神を信じています。全能の神とそのお働きを自分の常識、経験、殻の中に閉じ込めてはなりません。考えてみると、世界も私の人生も当たり前のことなど一つもなく、すべては神の恵みと奇跡に満ちています。

 次に万が一、神の奇跡的なお働きによって処女マリヤが妊娠したならば、彼女の失うものは非常に大きく思われました。社会的な信頼を、とくに婚約者ヨセフの愛と結婚を、自分の人生と将来の夢を失う可能性が。

 マリヤは、どうしてそのようなことが、と戸惑いつつも思いめぐらし、自分の弱さ、無知、限界、不安、恐れの殻を、ありのまま神の手に委ね、神の御心、ご計画、可能性に自らを明け渡しました。その結果、彼女を通して神の御子、全世界の救い主が誕生しました。