世にあるかぎり仕えまつらん

賛美
あがめます全能の主
われらの主に向かって
世にる限り(聖歌298)
聖書 出エジプト21:1~11
説教 「世にある限り、仕えまつらん」
下道 定身 牧師
みことば
「奴隷がもし「私は私の主人と、私の妻と子供を愛します。私は自由の身となって去ることを好みません」と明言するならば、・・・彼はいつまでもこれに仕えるであろう」(出エジプト21:5、6)
出エジプト21章は、奴隷に関する記述です。奴隷には人権と自由がありません。聖書は、奴隷のようにどんなに弱い立場にある人にも目を留めておられる神を指し示しています。奴隷は6年間主人に仕えたなら、7年目には無償で自由の身として開放されるべきことを定められました。同時に、自らの意思で、愛ゆえに、新しい主人に生涯仕える道を選択する権利(自由)も与えられました。聖書は、安息日について、安息年についてヨベルの年について教えます。
かつて、イスラエルは400年にわたってエジプトの奴隷でしたが、神は驚くべき御手をもって彼らを奴隷の軛(くびき)から解放し、自由にしてくださいました。BC1300年のできごとを記念し心に刻むため、彼らは今も過越の祭、五旬節、仮庵の祭を大切に守っています。イスラエルの歴史の中で、出エジプト、すなわち奴隷からの解放のあのできごとは永遠に記念すべき決して忘れてはならない特別なできごとでした。
私たちの生涯で起こった永遠に関わる最重要なできごとは何でしょうか。かつて罪と死の奴隷であった私たちを、神は驚くべき尊い犠牲、すなわち御子イエスキリストの十字架の血という信じられないほどの大きな代価を払って私たちをあがない、自由と解放を与えてくださいました。その記念のしるしとして、今、イエスを主と告白し、主日毎に礼拝を大切にささげます。
「自由を得させるために、キリストは私たちを解放してくださったのである。だから堅く立って二度と奴隷のくびきにつながれてはならない」(ガラテヤ5:1)また「ただその自由を、肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい」(ガラテヤ5;13)と聖書は教えます。
ルツは夫に先立たれた時、生まれ故郷のモアブに残ることもできたが、信仰をもって夫の母ナオミと共にベツレヘムに行くことを選択しました。私は今日、「世にあるかぎり、主に仕えまつらん」を告白し、選び取ります。