終末のしるしと主の再臨

2023年03月26日

(招詞) ヨハネ14:1~3 / 主の祈り

(賛美)     イエスよあなたに 私の罪のため 父なる神よ、民の目を 主の国が望

(説教) 「終末のしるしと主の再臨」

(聖書)  マタイ24:1~35

(みことば)

 「そのとき、人の子のしるしが天に現れるであろう。またそのとき、地のすべての民族は嘆き、そして力と大いなる栄光とをもって、人の子が天の雲に乗ってくるのを、人々は見るであろう」(マタイ24:30)


 米国の原子力科学者会議が定期的に発表している終末時計は、核戦争などによる人類の終末を午前0時とし、その終末までの残り時間を「あと何秒」という形で示しています。核兵器、パンデミック、気候変動、生物学的脅威、近年急速に拡散する偽情報等等、地球を脅かす課題は山積しています。2022年は、人類の滅亡まで「あと100秒」としていたが、2023年発表では「あと90秒」としました。核兵器使用、国際規範や機能停止等も要因です。

 それでは、聖書は何と教えているでしょうか。終末に関する最も確かな信頼すべき情報は聖書にあります。今こそ、私たちは聖書に聴く時です。今、この時代に世界で起こっている出来事は、決して偶然ではなく、万物の創造者にして支配者、主権者なる神はこれらの出来事を通して、何を私たちに語っておられるのでしょうか。

 マタイ24章は、主イエスが十字架の前に弟子たちに語られた、とくに重要な教えが示されて記されています。それは、世の終わり(終末)のしるしと主の再臨についてです。これは旧約聖書を通しての一貫した預言です。聖書の最後の書、ヨハネの黙示録では全巻を通して、さらに最後の章、最後の節は、まさにこの教えと約束で終わっています。

 主イエスは、その時代(終末)のしるし(前兆)として具体的に、①偽キリスト、偽預言者による惑わし(マタイ245、11、24)、②民族同士と国同士の争いと戦争(マタイ24:6、7)、③あちこちに疫病(ルカ21:11)と飢饉と地震(ルカ21:7)、④迫害、患難の中で福音が全世界に(マタイ24:9、14、21)、⑤不法がはびこり、愛が冷え(マタイ24:12)、⑥天変地異(マタイ24:29、ルカ21:11、25、26)と明言されました。歴史を振り返る時、いつの時代にも、これらのしるしがありました。しかし、今日ほど、これらすべての預言が現実的に迫ってきた時代が、はたしてあったでしょうか。主の再臨と私たちの救いの完成の到来に備えて、目をさまし、主の前に立てるように祈りましょう(ルカ21:25~36)。