迷惑をかけあえる関係の神の家族
2022年01月02日

賛美
輝く陽を仰ぐ時
イエスが愛したように
勝利はわがもの
心にあふれる
聖書 ヨハネ13:34、35
説教 「迷惑をかけあえる関係の神の家族」
下道 定身 牧師
みことば
「わたしは、新しいいましめをあなたがたに与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい、互いに愛し合うならば、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべてのものが認めるであろう。」(ヨハネ13:34、35)
私たち日本人は、幼い時から「人に迷惑をかけてはなりません」と教えられ育ってきました。しかし、人に迷惑をかけないで生きている人はいるでしょうか。赤ちゃんがおむつを取り替えてもらうこと、手をかけてもらうことは迷惑でしょうか。家族にとってお世話をすることは喜びです。私たちは多くの人々にたくさんの迷惑をかけ、否、お世話を受けて今があります。
「お世話になること」=「迷惑をかけること」ではありません。お互いさまです。これは年配者や子どもの問題ではありません。私は自覚のないままに、日々多くの大切な人々に迷惑をかけ、お世話になって生きています。あなたは、おれまで充分に与えてきました。今度は受け取っていただきたいのです。あるいは、これまでたくさん受けてきました。今も受けてばかりです。でもだいじょうぶです。いつか喜んで与えられる時が来たなら、その時思い切って与えましょう。私たちは神の家族なのですから。
主イエスは、神の家族とされた私たちがたがいに、①愛し合うべきこと、②主が私たちを愛してくださったように、③それによってすべての人への証しとなることを教えられました。
「世の中には、がんばっても報われない人、がんばろうにもがんばれない人、がんばりすぎて心とからだを壊した人たちがいます。強がらず、自分の弱さを認め、支えあって生きてください。」(東大法学部研究科コラム「迷惑はかけてもいい」より)
今年の当教会スローガンは、「迷惑をかけあう関係の神の家族」です。互いに迷惑をかけあえる関係をめざし、「お世話になります。お世話をさせてください」の神の家族をめざします。