神との平和(キリストの血によって)

2023年06月04日

(招詞) エペソ2:12~16 / 使徒信条

(賛美)     心にあふれる喜びは いかに狭くも 主イエスの十字架の血で

     神の給う 安けさは(聖歌471)               

(説教) 「神との平和」(キリストの血によって)

(聖書)  ローマ5:1~11

みことば

 「このように、わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエスによって、神に対して平和を得ている。わたしたちは、キリストの血によって、今は義とされているのだから」(ローマ5:1、9)

 自分自身に傷つき、隣人を愛せず、民族同士また国と国が争い、その結果、悲惨なニュースが連日飛び込んできます。その背景にはいったい何があるのでしょうか。聖書は、目に見えない神との関係が崩れる時、自分との関係、また対人関係も崩れると教えます。私たちの心の平安(自分との平和)また人間関係(隣人との平和)の土台は、神との関係(平和)にあると教えます。

 多くの人は、過去の持越し苦労と明日への取越し苦労で現在の心の平安を見失っています。また、どうしても愛せない、赦せない、といった人間関係の葛藤に苦しんでいます。大切なことは、神との平和に心と目を向けることです。

 神との平和は、私たちに与えられた最高の恵みです。この恵みは、キリストにより、ただ信仰によって、もたらされました(ローマ5:1~2)。人の罪と不信仰によって崩れてしまった神との関係(平和)を、神ご自身が、キリストの死を通し、キリストの血によって、それを信じる信仰によって、回復をもたらされました。それは神の愛による和解です(ローマ5:5b~9)。

 神との平和は、荒れ狂う激動の世にあって、内なる平安をもたらし、隣人との関係に平和をもたらします。また常に、神の栄光にあずかる希望の喜び、永遠に朽ちることのない究極の喜びです(ローマ5:2)。患難さえもすべてのことに感謝し、どんな時にも喜ぶ喜び(ローマ5:3~5)です。私たちの主イエスキリストによって、神ご自身を喜ぶ(ローマ5:11)です。

 親を信頼している子どもは、昨日のことは忘れ、明日のことは気にしない。普通の子どもは、一日数百回も笑っているという。私たち大人は昨日の失敗にとらわれ、明日のことを心配しながら今日を生きている。それゆえ、一日数回しか笑わない大人がほとんどです。あなたは、一日に何回笑っているでしょうか。キリストの血は、あなたへの神の愛と、過去と今の赦しの証です。